2023年ヤクルトの春季キャンプ。シートノック中大きな声で、連日みんなを笑顔にする選手がいます。
プロ10年目の奥村展征選手は、どんなときでも大声を出してチームメイトを鼓舞し続けます。
誰よりも元気にグラウンドを駆ける姿が印象的な奥村選手。
今回はそんな奥村選手の、経歴や思わず笑顔になってしまう出来事を紹介します!٩( ”ω” )و
プロフィール
名前 | 奥村 展征(おくむら のぶゆき) |
ポジション | 内野手 |
投・打 | 右投・左打 |
身長・体重 | 178cm・76kg |
出身地 | 滋賀県 |
経歴 | 日大山形高 ─ 巨人(2014)-ヤクルト(2015~) |
奥村選手の特徴
奥村選手は内外野5ポジションを守ることができるユーティリティで堅実な守備が持ち味です。
スタメンでの起用は少ないですが、2022年も守備固めとして1軍に帯同し、試合の終盤に守備固めで出場していました。
しかし奥村選手の最大の特徴といえば、明るい性格でみんなを笑顔にさせるムードメーカーです。
チームのムードメーカー
試合中ヤクルトのベンチをみると、奥村選手のひときわ大きな声が響き渡ります。
ヤクルトのレギュラー争いは激戦となっていて、スタメンでの起用もチャンスをつかむのが難しい状況。
2021年ヤクルトがリーグ優勝を決めた時、奥村選手は2軍のフェニックスリーグに参加中で宮崎のホテルからテレビ観戦をしていました。
奥村選手はテレビの向こう側で仲間が喜ぶ姿に「来年はとにかくあの舞台にいたい」と誓ったそうです。
そして、どうすれば優勝の瞬間に立てるのか。どうすればチームの力になれるかを考え考え抜いた先に導き出した答えが今の役割でした。
奥村選手は「チームが何を必要としているかを考えて、その時に必要な役割を出来るようにする。与えられる役割もあるけど、自分から探りながら見つけていけるようにやってる」と言っています。
「チームが崩れそうな時に士気を下げないとかは、意識してやったところ」と話し、ムードメーカーとしてチームを盛り上げる役割も「求められてる気がして勝手にやっています。でも、大事なことかなと思っています」と話しています。
嶋コーチが現役時代の春季キャンプでは、ロングティーをしていた嶋選手に対し「嶋さんの力はこんなもんじゃない!」と大きな声で煽り、スタンドのファンからは大きな笑い声が出ていました。
高津監督も奥村選手の姿勢に「当たり前のように声を出しているけど、なかなかみんなにできることじゃない」と評価しています。
2022年シーズン終了後の契約更改では、球団から「野球をもっと頑張れ」と言われたことも明かしました。
2023年は打撃面で成長した姿をみせて、スタメンで盛り上げる奥村選手を多く見たいですね。
全力声出しノック
奥村選手はシートノックで人一倍声を出して盛り上げています。
シートノックの最後は、バックホームで1人ずつ順番にあがりますが、奥村選手はいつも後回しにされ最後の1人まで残るのが定番。(笑)
順番を抜かされたときのリアクションが面白く、相手チームの選手も思わず笑って見るほどです。
春季キャンプでは、奥村選手の全力声出しノックでみんなが笑顔になっていました!
最後のダイビングトスは綺麗に飛んでますね。クリーニングが大変そうですが…^_^;
私はこの動画を見ると、思わず笑顔になるので何回も見ています。(*´ω`*)
ファン感謝デーのパフォーマンス
2022年のファン感謝デーでは、公式ダンスチーム「Passion」に紛れて踊りみんなを笑顔にしていました。
ここでも球場全体を笑いの渦に(笑)
ベンチの選手は大爆笑です!
奥村選手は巨人から移籍してきましたが、田口選手も同様に巨人からの移籍組です。
田口選手も普段から面白く、試合終了後には球場全体を巻き込み盛り上げてくれます。
ちなみに、田口選手と奥村選手は同学年で高校時代のU-18日本代表でチームメイトとして共に戦っているのです。
その年のU-18日本代表は盛り上がってそうですね!(笑)
プレーの特徴
肝心なプレースタイルは、堅実な守備が持ち味です。
内外野どこでも守れるユーティリティさが魅力で、試合終盤に守備固めとして起用されています。
足も速く50mを6.0秒で走りますが、課題は打撃面でしょうか。
100打席を超えた2017年は打率.239で2019年は打率.199とスタメンで出場するには、ミート力を伸ばしていくしかなさそうですね。
まずは守備から1軍定着し、少ないチャンスを掴んでほしいところです!
経歴
次は、奥村選手の経歴をみていきましょう٩( ”ω” )و
奥村選手は、滋賀県出身ですが高校は山形県に野球留学して甲子園出場、そしてU-18日本代表にも選ばれています。
詳しくみていきましょう!٩( ”ω” )و
日大山形高校時代
奥村選手は滋賀県出身ですが、高校は山形県の日大山形高校に進学しました。
日大山形高校の荒木準也監督は、奥村選手の父・伸一さんが社会人野球のプリンスホテルでプレーしていたときの仲間で、その縁もあり日大山形を進学先に選んだのです。
1年時からレギュラーで出場し、1年秋の東北大会では2回戦で大谷翔平選手を擁する花巻東高に8対9で敗れセンバツ出場を逃しました。
その後は、甲子園出場まであと少しまで勝ち上がりますが、甲子園出場が叶わないまま最上級生となります。
3年時にはキャプテンとして夏の山形県大会を制し、チームとしては6年振りの甲子園出場を決めました。山形大会では打率.667の成績を残し甲子園でも注目選手となりました。
甲子園では、初戦の日大三高戦で2ランホームランを放ちます。父・伸一さんも高校時代に甲子園でホームランを放っていることから、甲子園では数少ない「親子弾」となりました。
奥村選手は4番ショートで活躍し、セカンドには1学年下で現阪神の中野拓夢選手がレギュラーで出ていたので、日大山形は奥村選手と中野選手で二遊間を組んでいたのです。
今考えると、当時の日大山形のピッチャーは安心して投げられますよね。
この動画は、3年夏の甲子園の前橋育英戦です。
ちなみにこの前橋育英高校のピッチャーは西武の高橋光成選手です。
そして日大山形の最初の打者は中野選手、続く打者は奥村選手と、なかなか面白い場面ですね。
U-18ワールドカップ日本代表
甲子園で活躍した奥村選手は、甲子園の後に開催された「第26回 IBAF 18Uワールドカップ 」の日本代表に選出されました。
奥村選手も台湾線とチェコ戦でタイムリーヒットを放ち、準優勝に貢献しました。
この年のU-18日本代表も今振り返ると多くのメンバーがプロ入りしていますね。
巨人時代
2013年ドラフト会議で巨人から4位指名を受けプロ入りしました。
入団会見で憧れの人として答えたのは、父・伸一さんが社会人野球プリンスホテル時代に一緒にプレーしていた、ヤクルトのOBである宮本慎也さんと即答しました。
プロ入り1年目から2軍で86試合に出場し、打率.212、2本塁打、20打点と成績を残し、フレッシュオールスターにも選出されました。
将来の巨人の戦力として順調に歩み始めたと思いきや、シーズンオフにヤクルトから相川選手がFAで巨人入りした際の、人的補償としてヤクルトに移籍することが決まりました。
奥村選手は自主トレをしていた熊本でこの移籍を知ったそうで、19歳で人的補償選手として移籍するのは史上最年少のことでした。
ヤクルトでの活躍
プロ入り2年目もまた、新しい環境でのスタートとなった奥村選手。
当時野球解説者のヤクルトOBの宮本さんは自身のブログで「頑張れ! ノブ! 応援してるぞ!」とエールを送っていました。
ヤクルト移籍後は2軍で経験を積み、プロ入り4年目の2017年7月に1軍に昇格すると古巣巨人のエース菅野投手からプロ入り初安打を記録します。
翌日の巨人戦でも初のマルチヒットを記録すると、その後も安打を重ねて1軍に定着し、この年は44試合に出場し飛躍の年となりました。
プロ入り5年目の2018年は初の開幕1軍を果たします。スタメン起用された10月の阪神戦では、プロ入り初本塁打を放ちました。
2019年には、自己最多の74試合に出場しますが、打率.199と打撃に課題を残します。
2020年は3月に右ひざの手術を受け1軍での出場はありませんでした。
2021年も1軍では16試合に留まりますが、2022年43試合に出場しています。
2023年は中日から三ツ俣選手も加入しユーティリティに守備をこなすライバルが加入しました。
奥村選手にとっても2023年は勝負の年となりそうですね。
まとめ
ひと際大きな声でファンもチームメイトも笑顔に明るくする奥村選手。
常に明るく声を出し続けることは、簡単そうでなかなか出来ないことだと思います。
ヤクルトが明るいチーム雰囲気である裏には、こうした奥村選手のような頑張りが底支えしているのですね。
2023年も奥村選手の活躍に注目です。